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ハイティー
シンガポール(チャンギ空港)に夕方7時に到着
団体は夕食のレストランへ直行となった。
緑に囲まれた丘の上のグッドウッドパークホテルの
1階中華レストラン「長城大酒楼」を貸しきっての夕食。
1994年(平成6年)11月
北陸の製薬会社の120人の添乗だった。
そのホテルのアプローチ道路に
団体を乗せた大型バスが入った時、
お客様から一斉に歓声が上がった。
色とりどりの工夫をこらしたイルミネーションが点滅し、
美しいデコレーションが
まばゆいばかりに目に入ってくる。
噂に聞いていたが、
シンガポールのクリスマスの飾り付けだ。
11月からの2ヶ月間、市内のホテル前はもちろんのこと、
繁華街のオーチャードロードの夜は、
真昼のような明るさになる。
シンガポールの各企業が協賛、
毎年実施されていて、
世界各地からの観光客で大変にぎわっている。
さて、このホテルの中華レストランは
製薬会社の会長が特にリクエストされたもので、
地元でも大変人気がある。
JTBシンガポール支店でも、団体の貸切は珍しく、
手配担当がホテル側とメニューについて細かく
打ち合わせしてくれた。
上品な味付けで、お客様の評判は上々だった。
3日目のフリータイムに、団体の幹事の方を
ラッフルズホテルのハイティーにお誘いした。
小説「月と六ペンス」等で有名な
小説家サマセットモームの
シンガポールでの常宿となっていたホテルだ。
100年もの歴史を誇っていたルネッサンス様式の
白亜の建物を、1991年に元のままのスタイルに
リニューアルしたばかりだった。
1階フロントロビー横がティフィンルームと呼ばれる
ハイティーの場所。
ハイティー(HIGH TEA)はイギリスが発祥といわれ、
午後3時ごろから夕方の6時ごろまでのクッキーや
ロースとビーフ、フルーツケーキ、マフィンや点心などが
サービスされるティータイムをいう。
1人25シンガポールドル(日本円で約1,800円)で、
リクエストした紅茶をゆっくりといただく。
もちろんおかわりは自由で、食物はビュッフェ形式
となっている。
地元の奥様方や、企業の駐在員などが
良く利用しているが、
近ごろは観光客にも知られるようになり、
日本からの女性観光客がショッピングの途中の
昼食兼用として人気となっている。
のんびりした南国の昼下がり、
木漏れ日がキラキラ風にそよぐ中庭を眺めながらの
小休止だった。
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