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呼子の「河太郎」
大相撲の九州場所で塩や力水を補給したり、土俵をほうきで掃き清める人の半被の背中に「河太郎」が目に入る。
何の商売なのかと気になっていました。
鯛茶漬けの朝食に驚かされた後、昼ごろその店へ。
呼子の浜の近くにわら葺と思われる平屋の小屋がぽつんとある。
中に入るとお客様でいっぱい!
店の真中に大きな『生けす』があり、周りには小上がりになった浜茶屋風の桟敷。
店員は『生けす』からたもで魚をすくって、急いで調理場に持っていく。
烏賊(いか)だ。
予約を入れてあったので店員は奥の席に我々を案内してくれ、
間もなく刺身が運ばれてきました。
皿に盛ってある刺身はその形がどうもはっきりとしない。
刺身が透明で下に敷かれたキャベツや皿の模様が映っているのです。
しばらくすると今度は”きらきら”と光りだしました。
味は、コリコリとして何とも云えないほどの甘さ。
今までのあの白い烏賊はなんだったのか…
この間『ご夫婦旅行台湾ツアー』の帰りに『河太郎』で久しぶりに昼食をいただきました。
総勢18名、団長さんが気配りをして烏賊を仕組んだのです。
建物は普通の民家風の2階建てに変身していました。
店の前に着くと順番待ちの人々が20人位並んでいます。
相変わらずの繁盛ぶりに団員も目の色が変わっている。
「今時、こんな田舎でお客さんが並んで待っている」
東京や大阪から口コミで来られる様子
食事が始まると旦那さんが挨拶に来られ、話の中で
「あそこに新しい建物を建設中」とのこと。
3階建ての近代的な建物が見える。
脇目も振らず烏賊一筋で30年。常にお客様が並ぶ店。
同じサービス業の端くれとして益々『旅行屋』に精を出さなければと強く感じさせる烏賊の味でした。
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